ほうれい線に二重アゴ、マリオネットラインと、顔のたるみによるお悩みは数多く存在します。
顔のたるみを改善するため、表情筋のトレーニングやハリを与える化粧品など、しっかりと対策をしているのに中々たるみが治らない。そんな時には頭皮がカチカチに固まっていたり、たるみがあるかもしれません。
顔のたるみに頭皮？と不思議に思うかもしれませんが、実は顔の皮膚は頭皮と大いに関係しています。隣同士の同じ皮ですから、顔と頭皮は切っても切れない関係なのです。
頭皮のこりやたるみには、頭皮マッサージが効果的。頭皮を柔らかくほぐしてたるみを改善することができます。
今回は頭皮のたるみの原因と、顔のたるみにも効果のある頭皮マッサージのやり方を紹介します。
顔のたるみと頭皮の関係
顔のたるみは頭皮の状態に大きく影響を受けます。
顔と頭皮は一枚の皮で繋がっています。そのため頭皮がたるんでいると、頭皮に押されて顔の皮膚が押し下げらることに。
また、頭皮がカチカチに固まっていると、顔の筋肉を引き上げる力が弱くなってしまい、表情筋や肌のハリが衰えて顔がたるみます。
頭皮は「表皮、真皮、皮下組織」から成り、顔の皮膚と同じ構造です。顔に比べて皮脂腺や汗腺が多いのが特徴的。顔の皮膚と同じようにターンオーバーが起こり、定期的に新しい皮膚へと生まれて変わっています。
そのため、頭皮のこりやたるみは他の部分の皮膚と同じような原因で発生します。
頭皮がこる原因
現代人は頭皮がこりやすい状況に置かれています。なぜならオフィスワーカーは肩こり、首こりにお悩みの人が多いから。
首や肩がこっていると、つながっている頭皮も凝り固まります。そのため、頭皮のこりの原因は基本的に肩こり、首こりと共通しています。
・パソコンの使用時間が長い
・長時間同じ姿勢でデスクワークをする
・猫背
・眼精疲労がひどい
などの習慣がある人は頭皮がこりやすいと言えます。
頭皮のこりは皮膚だけでなく、目の疲れやストレスからも生じます。頭皮のこりは肩こりや首こりなどに比べて気がつきにくいため、肩こりなどがある場合は意識して頭皮も労ってあげましょう。
頭皮のこりが悪化すると頭痛や抜け毛を引き起こし、育毛に影響が出ることも。
頭皮がこっているかどうかは、頭皮を上下に動かせるかで分かります。頭部を両手で掴み、ぐっと持ち上げてみて頭皮があまり動かなければ、頭皮が凝り固まっています。
頭皮がたるむ原因
頭皮はこりに加えて、たるみが生じることもあります。頭皮がたるむと連動して顔もたるむので、顔と同じようにたるみを予防することが大切です。
頭皮は
・加齢
・紫外線
・過度のストレス
・タバコ
などにより、頭皮の血行が悪化します。
頭皮の血行が悪化すると頭皮がカチカチに固まってしまい、こわばった状態で下がっていきます。
頭頂部と首の上あたりの後頭部を触って比べてみてください。頭頂部の方が固く、後頭部はつまめるという場合は要注意。頭皮がたるんで下がっているサインです。
頭皮がたるむとその下にある顔の皮膚も下に落ちてしまい、顔がたるむことに。頭皮や顔のたるみが続くと顔にシワができたり、顔がむくんでいるように見えてしまいます。
簡単にできる頭皮マッサージ
頭皮のこりやたるみを防ぐために、頭皮マッサージを行いましょう。リラックス効果も抜群で、とても気持ちが良いですよ。
引き上げマッサージ
1.額の生え際から上に向かって両手で引き上げる
2.左右の耳の上に手のひらを当て、頭頂部に向かって引き上げる
3.頭の上で手を組み、頭頂部を挟んで持ち上げる
それぞれの動作を20秒ずつ、ゆっくりと行います。表情がシャキッとして、たるんでいたまぶたも上がります。疲れた時にやると、まぶたが開くので目が大きくなり気分もリフレッシュしますよ。
ブラシマッサージ
先が丸くなっている幅の広いブラシを用意しましょう。お好みの力加減で頭皮をブラッシングします。
髪をとかす時よりもやや強めに、「気持ち良い」と感じる強さにします。朝の髪型を整える時間や、家でのくつろぎ時間など、気がついた時に簡単にできます。
指圧マッサージ
仕事中にもできる、とても簡単なマッサージです。頭皮のこわばりを感じたら、両手の指を使って頭皮をぐっと押してみましょう。
耳の上・首との境目・こめかみ・頭頂部など、色々な部分を押してみて気持ちが良いポイントを探します。
疲れている時やストレスが溜まっている時には、頭皮の血行が悪くなっている可能性が高いです。こまめに指圧して、頭と体のリフレッシュをしましょう。
こめかみのマッサージ
こめかみから耳の上にかけて、親指以外の指を当てます。後頭部にある親指は固定したまま、4本の指を円を描くように動かしましょう。
カチカチに固まっていた頭皮が、少しずつ動くようになりませんか？少し力を込めてゆっくりと行うのがポイントです。
