ある場所はいつも乾燥肌なんだけど、一部分だけはいつも脂性肌でテカリが気になるなど、部分的に対処法が違うためにスキンケアなどが迷いやすい混合肌。でもどうしてどっちつかずの混合肌になってしまうのでしょうか?
また混合肌でべたつきやすい場所とカサつきやすい場所もどこなのか気になってしまいますよね。
そこで今回は、混合肌の基礎知識に加えて原因や乾燥したりテカリやすい場所、そして対策法などをご紹介します。
混合肌とは?
普通乾燥肌の人は顔全体が乾燥しがちで、脂性肌の人は顔全体がテカっています。
しかし混合肌というのは、ひとつの顔の中で部分的に乾燥したりテカリやすかったりする肌タイプが混在している状態のことをいいます。
もちろん、他は普通肌で問題がないので一部分だけが乾燥していたりテカリが強かったりする場合も混合肌となります。
また季節の変わり目に肌タイプが変化するような人も混合肌に当てはまるのです。
肌にトラブルが起きやすいかと言われれば、乾燥肌や脂性肌に比べたら軽い症状の場合が多いのですが、ケアの仕方がなかなか大変だという特徴があります。
でも、日本人には実は混合肌が一番多いのです。自分は鼻がテカリやすいから脂性肌だ、とか口周りがカサつくから乾燥肌だと決めつけずに、混合肌かもしれないという意識を持つことが大切なんですね。
混合肌の原因
混合肌の原因は、ストレスや月経周期によるものなどの体の内側からくるものと紫外線やエアコン、季節の変わり目などの外側からくるものと主に2つに分かれます。
体の外側からくる原因
混合肌の一番の内的要因は紫外線で、特に混合肌でTゾーンがテカリやすいのは、顔の中でも高い位置にあるおでこと鼻に多く紫外線が当たるからなのです。
肌が紫外線から守るためにより多くの皮脂を分泌して守ろうとするんですね。その結果テカリが出てしまうということにつながるのです。
その他にはエアコンによる空気の乾燥、そして食生活や季節の変わり目による環境の変化で肌状態が変わることが挙げられます。
日本人に混合肌が多いのは、四季によって気温や湿度がまったく違う状態が1年に4回もやってくるからなんですね。
体の内側からくる原因
体の内側からくる原因としてかなり肌状態に影響を与えるのがストレスと月経周期です。
ストレスも月経周期の変化もすべてホルモンバランスが関係しています。ホルモンバランスが崩れると自律神経のはたらきが乱れるために皮脂量や肌の抵抗力も下がってしまうことが多いので、目に見えて肌の不調がわかるのです。
ホルモンバランスというのは目に見えるものでもありませんし、なかなかストレスフリーな生活をするのも厳しい世の中です。
その中で、少しでも肌状態を健康に保てるように自分の月経周期はきちんと把握しておいてその時期に合わせた最善のケアができるとベストですね。
混合肌でベタつく場所
混合肌でベタつきやすい場所で圧倒的に多いのがおでこと鼻のTゾーンと言われる箇所です。ここだけはいつもテカリが気になって1日に何度も化粧直しが必要だという人も多いのではないでしょうか。
これは先ほども説明した通り、Tゾーンが顔の中でも高い位置にあるために紫外線の影響を受けやすく、皮脂がより過剰に分泌しやすいということが原因なのです。
ただ、だからと言って頻繁にあぶらとり紙などで皮脂を吸い取っていると逆に乾燥を防ぐために皮脂量が増えてしまう場合がありますので、ケアのし過ぎにも注意が必要なのです。
混合肌でカサつく場所
次に混合肌でカサつきやすい場所は頬や口の周りといった箇所になります。特に季節の変わり目には、頬や口の周りだけが乾燥して粉を吹いてしまうという人も少なくありません。
また目元も乾燥しやすいという人が多く、小ジワの原因になったりアイメイクのヨレが気になることもあります。
これは頬やアゴなどのUゾーンは顔の中でも面積が広く、エアコンや冬場の空気の乾燥を受けやすいと言うことが原因として挙げられるのです。また口周りや目元は皮膚を動かす頻度が多いので、より乾燥しやすいという特徴があります。
原因をもとに考える改善策
一部分は乾燥していて、一部分は脂っぽいという困った混合肌に対して、どんな改善策を講じていけば良いのか悩んでしまいますよね。
しかし考えてみてください、そもそもTゾーンがテカってしまうのは紫外線が当たりやすいので肌自身が守ろうとして皮脂を出すのです。
ということは、つまりベースは乾燥を受けやすい状態にあるためテカリやすくなっているということなんですね。
そのため、スキンケアではとにかく保湿をまず第一に考えていきます。化粧水でたっぷりと肌に水分を補給してから、水分が蒸発しないように乳液でフタをします。
このときに、まだやっぱり頬や口周りの乾燥が気になるという場合は保湿クリームを乾燥が気になる場所にだけ重ねづけをしていくという方法がオススメです。
全体的に保湿をしっかりおこない、特に乾燥している部分は重点的に保湿ケアをしていくというのが、混合肌の一番の改善策なのです。
まとめ
ひとつの顔の中でもカサついていたりベタついていたりとケア方法が混乱しやすい混合肌についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
混合肌は季節の変わり目やストレス、月経周期に伴うホルモンバランスの乱れやエアコンや紫外線などの影響で誰もがなりやすい肌状態なのです。
日頃から自分の肌状態についてしっかりと把握をして、正しいスキンケアをおこなったり紫外線カットをしたりと改善策を考えていく必要があります。
ただ、混合肌のスキンケアについて基本は保湿が一番だということを頭に入れておいてください。乾燥を制する者が混合肌を制すると言っても過言ではないのです。