乾燥肌に悩まされている方はとても多く、乾燥肌専用のスキンケア用品も、現在たくさん販売されていますね。中でも、乾燥肌の辛いところは、かゆみが生じることではないでしょうか。
今回は、なぜ肌が乾燥するとかゆみが生じるのか、その理由についてお話していくとともに、改善方法についても詳しくご紹介していきます。
肌が乾燥するとかゆくなる理由
乾燥した肌は、肌を保護するためのバリア機能に問題が生じている状態になります。バリア機能の衰えは、外部刺激に敏感にさせてしまうため、肌にかゆみを引き起こしてしまうのです。
乾燥肌ってどんな肌？
そもそも乾燥肌というのは、皮脂やセラミドによる脂質が減少してしまっている状態なのです。肌の水分量が少なく、潤いを保てないことで、肌は乾燥していきます。そんな肌にとっては、自分の体の一部である髪の毛が肌に触れるだけでも刺激を感じ、かゆみが発生する場合もあるのです。
また、乾燥した肌は、弱酸性からアルカリ性へと、皮ふのｐＨが傾くといわれています。アルカリ性になることにより、細菌が増殖し、皮ふ自体がかゆみの原因を作り出してしまうこともあるのです。
食事で乾燥肌を改善
乾燥肌の改善には、肌の水分を補うことも必要ですが、外側からのケアだけでなく、体内からケアしていくことも大切です。そこで、乾燥肌を改善するために効果的な栄養素についてご紹介していきたいと思います。
お肉はレバーと豚肉
お肉には、たんぱく質が豊富で、筋肉を作るうえでとても大切な成分が含まれていますが、乾燥肌におすすめなのは、レバーと豚肉です。
レバーには、皮ふの潤いを保つビタミンＡが豊富に含まれており、潤いを維持することができなくなってしまった乾燥肌にはとても効果的な栄養素が含まれた食材なのです。
また、豚肉には新陳代謝を促し、炎症を沈静させる効果があるビタミンＢが豊富に含まれています。疲れ解消に効果的な豚肉は、乾燥肌にもとてもおすすめなのです。
野菜はレモン・パプリカ・アボカド
野菜をたくさん食べることは、肌にとても良いことですが、中でもレモンやパプリカにはビタミンＣが多く含まれています。
ビタミンＣは、コラーゲンを作るためにとても大切なのです。乾燥肌はコラーゲンを作る働きも弱ってしまっているため、ビタミンＣを摂取し、乾燥肌を根本から防いでいきましょう。
また、アボカドに含まれるビタミンＥは、抗酸化作用や血行促進作用があります。老化とともにさまざまな肌トラブルを起こしてしまいがちな年齢肌の乾燥には、アボカドが効果的なのです。
大豆製品
大豆や納豆には、ビタミンＢやビタミンＥだけでなく、肌の潤いを保つ、セラミドが豊富に含まれているのです。女性ホルモンのバランスを整える食材として人気の大豆製品ですが、乾燥肌にもとても効果的な働きをしてくれます。
外部刺激に敏感になってしまった乾燥肌を守るためには、積極的に大豆製品を取り入れましょう。
卵・油
α-リノレン酸は、セラミドを作り出す素となっています。セラミドが乾燥肌にはとても効果的な成分なのですが、体内から作り出すためには、α-リノレン酸が必要なのです。
α-リノレン酸は、卵の卵黄や、エゴマ油などに多く含まれています。卵はとても栄養価の高い食材なので、毎日１個は食べるよう心掛けましょう。エゴマ油は、ドレッシング代わりに、サラダにかけても美味しくいただけますよ。
かゆみがなくなるスキンケア方法
かゆみをなくすためには、入浴タイムをスキンケアタイムに変えることです。入浴でかゆみを改善するためには、いくつかのポイントをおさえておくことが大切です。
まず、お湯の温度は低めに設定することです。お湯の温度が４０度以上の場合、湯船につかると肌が刺激を感じ、かゆみが生じる可能性があります。
次に、肌を潤わせる効果のある入浴剤を使用することです。敏感肌や乾燥肌専用の入浴剤は、数多く販売されています。湯船につかるだけの入浴タイムを、入浴剤を使用することで、お肌に潤いを与えるスキンケアタイムに変えていきましょう。
最後に、リラックス効果と消炎作用が期待できるアロマオイルを入れることです。定番のカモミールやサンダルウッドは、乾燥肌だけでなく、かゆみ肌のアトピー性皮膚炎にも効果があるといわれています。垂らすのはほんの数滴で十分なので、よく混ぜて入浴しましょう。
乾燥肌の方が気をつけるべきこと
スキンケアを大切に、食生活にも気を付けることで、体の内側からも乾燥を抑え、かゆみを防ぐ効果が期待できますが、紫外線対策は必ず行うようにして下さい。
紫外線は、お部屋の中でも、季節関係なく肌に負担を与えるものです。特に乾燥肌の方には、乾燥を悪化させる可能性があるので、入念に紫外線対策を行うことをおすすめします。
紫外線対策には日焼け止めを使用しますが、肌に優しいノンケミカルの成分を使用すると、かゆみを引き起こす可能性がなく、肌への負担もおさえることができますよ。
季節問わず肌トラブルを引き起こす乾燥肌を、徹底的に予防し、改善していきましょう。
