肌質は人によってさまざまですが、脂性肌で悩まされている方の肌トラブルは、かなり深刻で、女性にとってはつらいものばかりなのです。
まずは、脂性肌の肌状態はどういう状態になっているのか、恥ずかしいテカりを防ぐスキンケア方法や、内側からのケア方法を知り、一刻も早く改善していきましょう。
脂性肌とは
脂性肌とは、皮脂分泌がさまざまな要因により、過剰になってしまっている肌のことをいいます。
通常皮脂というのは、肌の表面で汗と混ざり、皮脂膜を作ることで、外部からの刺激から肌を保護してくれる役割をもっているのです。乾燥肌の方が外部からの刺激に弱いとされているのは、この皮脂膜がうまく作り出されず、肌を保護する働きが衰えてしまっているからなのですね。
しかし、脂性肌の方の場合は、皮脂が過剰に分泌されすぎてしまうため、肌を保護するというより、毛穴をふさいでしまう状態になりがちなのです。これが脂性肌の方にニキビができやすい原因といえます。
皮脂の過剰分泌の原因
ではなぜ脂性肌の方の皮脂は、過剰に分泌されてしまうのか…これにはなんと、男性ホルモンが関係しているのです。
皮脂分泌を過剰にするのには、男性ホルモンの一種であるテストステロンが原因の一つであるとされています。テストステロンは、皮脂腺を合成し、増やしていくことで皮脂腺を活発にする役割をもっており、思春期に脂性肌で悩まされた経験がある方は、これらのホルモンの影響が高いといえます。
脂性肌も実は乾燥している
脂性肌は、皮脂分泌が活発なため、乾燥とは無縁だと思っていらっしゃる方も多いと思います。しかし、脂性肌も実は乾燥しているのです。
インナードライ肌って?
脂性肌の方の多くが内側の乾燥に気づかずに、必要以上に肌表面の油分を取り除いてしまうことが、インナードライ肌の原因といえます。インナードライ肌の厄介なところは、肌の表面は乾燥していないように見えてしまうところです。
肌は乾燥することにより、外的な刺激にダメージを与えられてしまうため、保護しようと皮脂を分泌させます。その皮脂を脂性肌と勘違いすることが、インナードライ肌を進行させる原因になってしまうのです。
脂性肌だからといって、保湿ケアを行わず、洗浄力の強い洗顔などでゴシゴシ洗いを続けていると、しわやたるみ、肌荒れを引き起こすことにもなるのです。
テカらせないスキンケア方法
テカらせない肌を作るためには、脂性肌を普通肌へと改善していく必要があります。これには、スキンケア方法にポイントが隠されているのです。
脂性肌は、皮脂による油分が過剰になっている状態ですよね。この油分を減少させ、肌の水分量をアップさせ、バランスを整えていくことが大切なのです。
両性のビタミンC誘導体配合のケア商品を使用する
脂性肌の方にとって、毛穴がつまることによるニキビの炎症を抑え、抗酸化力が強い両性のビタミンC誘導体を肌に与えることが大切です。
両性というのは、水溶性と油溶性の二つのメリットをかねそなえたビタミンC誘導体のことをいいます。両性ビタミンC誘導体は、おもにこれらの成分名によって表示されています。
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
・アプレシエ
・イソステアリルアスコルビルリン酸2Na
化粧水にこの成分が配合されているものが、最も効果的に肌へ与えることができるので、両性ビタミンC誘導体が配合されている化粧水でスキンケアを行いましょう。
化粧水・美容液・クリームの3ステップのみでケアする
また、脂性肌のスキンケアは、化粧水・美容液・クリームの3ステップのみで行うと良いでしょう。美容液にくわえ、乳液もプラスしてしまうと、油分を過剰に与えてしまう恐れがあります。美容液だけでも十分潤いを感じるという方は、化粧水と美容液のみのケアでもかまいませんが、クリームと乳液を合わせて使用することは避けましょう。
肝臓を休ませて代謝アップ
ダイエット中、飲酒を控えることが成功につながるとされているのは、肝臓は消化されたものを代謝して体内で使用する役割をもっているからなのです。そのため、肝臓を疲れさせる消化の悪い脂っこい食事や、アルコールを控えることで、代謝アップにつながります。
肝臓の機能が正常になり、負担を抑えていくことで、代謝がアップすることで、過剰な皮脂分泌を抑制させる効果もあります。これは、過剰な皮脂分泌の原因であるホルモンの処理に、肝臓が大きく関係しているからなのです。
皮脂をコントロールするためには、外からのスキンケア方法を見直すとともに、体内のさまざまな臓器の働きを妨げないようにすることも大切なのです。
また、自分の肌の状態は、脂性肌なのか、インナードライ肌なのかを知ることも重要です。毎日のスキンケアを行う中で、肌の状態をチェックし、保湿をしているのにテカる場所と乾燥する場所があるときは、過剰な洗顔、クレンジングなどには注意するようにして下さいね。