べたべたテカリ肌って悩みの種ですよね。脂性肌だと思っていても、べたつく=脂性肌とは限らないのです。
最近特に増えている、インナードライ肌の可能性だってあるのです。インナードライ肌の見分け方やその対処法についてご紹介します。
インナードライ肌とは?
インナードライ肌がどんな肌のことを指すのかを見ていきましょう。
直訳すると内側が乾燥した肌という意味ですが、まさにその通りのお肌なのです。外から見たお肌は、皮脂が多く出てべたつきやテカリが目立ちます。その一方、お肌の内側を調べてみると、十分な水分量がないばかりか乾燥した状態なのです。
つまり、皮脂がたくさん出てしまうのは脂性肌だからではなく、お肌の内側の乾燥が原因です。内側の乾燥に危機状態を感じたお肌が、水分がこれ以上蒸発してしまわないように皮脂を分泌することで守ろうとしている訳です。
そこを知らずに皮脂を抑えるためのケアばかりをしていると、皮脂分泌が増えるばかりかこんな弊害も生まれてしまいます。
・お肌がごわごわする
・吹き出物やニキビができやすくなる
・毛穴の黒ずみがでる
・シミが増える
・シワが目立つようになる
・メイクのノリが悪くなる
どれも避けたいスキントラブルですよね。
インナードライ肌のチェック法
勘違いして行ってしまったスキンケアで逆に悲しい結果にならないために、インナードライ肌のチェック項目を知っておきましょう。
・Tゾーンのおでこや頬の皮脂が多い
・目元、口元は乾燥し粉がふくこともある
・鼻や頬の毛穴が開き、黒ずみが目立つ
・肌の弾力が減ってきた
・肌がくすみ、弾力がなくなってきた
・保湿しても潤う気がしない
・洗顔料で頻繁に洗顔している
3つ以上あてはまる方は、可能性大ですよ。
また、上記に合わせて下記のような症状に2つ以上あてはまる方は、さらにインナードライ肌の可能性がアップします。
・ストレスを常々感じている
・エアコンをよく使っている
・洗顔した後、しばらくすると肌にツッパリが出る
・メイク崩れが気になる
・食生活のバランスが悪い
特に、自分はオイリー肌だと感じている人ほど、実はインナードライ肌だという人が多いものです。ぜひ試してみてくださいね。
ご紹介したチェック項目に合わせて、化粧品売り場でお肌のチェックをしてもらうと、よりお肌の状態を把握しやすくていいですよ。
インナードライ肌の原因
次に、インナードライの原因をご紹介しますね。
1.皮脂の取りすぎ
最初にもご紹介したように、皮脂が気になるからといって行っているスキンケアがインナードライ肌を作り出してしまうのです。
例えば、油とり紙で皮脂を過剰にとる行為や、過度な回数の洗顔やごしごしと洗う洗い方などがそれに当たります。
油とり紙でとってもとってもすぐに皮脂が出るというときは、もう1度肌質を見直す必要性があるかもしれませんね。
2.紫外線によるダメージ
インナードライ肌になる要因として、お肌の角質層にあるバリア機能が低下することがあげられます。そのバリア機能を壊すのが、紫外線の光なのです。
3.化粧品の添加物
最近では自然派志向が高まってはいますが、そこを気にせずスキンケアをしている方もおられます。化粧品に含まれる添加物も、紫外線と同様に、お肌のバリア機能に大きな栄養を与え、内側の乾燥を進めてしまいます。
4.過度なストレス
ストレスを受け続けることで身体は委縮し血流が悪くなってきます。そうすると、お肌の細胞に届けられるリンパ液などの流れも悪くなるのです。
インナードライ肌の改善法
では最後に、インナードライ肌を改善させる方法をご紹介しましょう。
まず、知っておいていただきたいのは、「皮脂にばかり目を向けたケアでなく、乾燥対策を徹底すること」がポイントだということです。
1.保湿
乾燥対策といえば、欠かせないのがやはり保湿でしょう。化粧水も冷たいままで使用すると、毛穴が縮み、中にうまく届けられなくなります。そこで、手のひらで温めてからつけるようにしましょう。
保水力の高いセラミド入りがお勧めですよ。また、刺激が強いものはお肌によくないので、無添加、無着色の自然派のものがいいでしょう。
2.乳液で水分流出を防ぐ
せっかく補った水分が蒸発してしまったのでは意味がありません。そこで、乳液を上からつけることでお肌に膜を作り、水分が逃げるのを防ぎましょう。
これら保湿や乳液などのスキンケアは洗顔後1分以内がいいといわれていますので、できるだけ早く行いましょう。
3.皮脂を残す工夫
皮脂を取りすぎると、内側の乾燥が加速するので皮脂は残すことが大切です。
油とり紙や過度な洗顔を避けることもそうですが、洗顔時に温度の高いお湯を使わないことも必要でしょう。
また使用する洗顔料も、オイリー肌用のものはNGです。
肌質は生活環境や食生活、また年齢とともに変わっていくものです。私は、○○肌と決めつけずに、臨機応変にスキンケアをすることが大切です。
ご自分の肌を今一度チェックし、もしインナードライ肌になっていたら、皮脂を残してあげる正しいケアを取り入れてくださいね。