あえて何もしないで、美肌になれる「角質培養」の方法を知ってる?

あえて何もしないで、美肌になれる「角質培養」の方法を知ってる?

 

毎日一生懸命に肌のお手入れをしているのに、肌荒れやニキビ、乾燥や脂性などの肌トラブルに悩まされ続けてしまう。顔に赤みやかゆみが出たり、ピリピリとした痛みを感じる。

それはもしかしたら、「お手入れのしすぎ」かもしれません。

今、スキンケアにこだわるあまり、肌表面にあった肌のバリア機能が壊れて肌が薄くなり、逆に肌を痛めてしまっているという人が増えています。

そんな人には、肌本来のバリア機能を取り戻し、健康で美しい肌を取り戻す、「角質培養」がおすすめです。

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角質培養とは?

角質培養とは、古い角質を取り除くピーリングとは真逆の考え方で、過度なクレンジングや洗顔などで必要以上に角質を取り除くことをやめ、肌のターンオーバーを正常な状態に戻し、健康的な美肌を手に入れようというものです。

古い角質とは、肌の表皮にできる死んだ細胞の層です。

「死んだ細胞」とはいえ、実は肌を乾燥や刺激から守るはたらきをしており、決して不要なものではありません。

古い角質が肌を守ってくれているあいだに、その下にある新しい角質が乾燥や刺激と戦えるように育っていきます。そして役目を終えた古い角質は垢となって自然に剥がれ落ち、その下から新しい肌が現れます。

角質培養とは、この古い角質の下にある新しい角質を育てることを指しているんです。

あえて何もしないで、美肌になれる「角質培養」の方法を知ってる?

 

角質培養の効果とメリット

ピーリングや多くの肌ケアでは、古い角質を取り去ることでターンオーバーを促し、手早く新しい肌が現れるようにしています。

確かに、古い角質を取り去った直後は肌がとても綺麗になったように見えます。

しかし、無理に古い角質を取り去ることで、十分に乾燥や刺激と戦う力を得ないまま表面に出てきてしまった新しい肌は薄く、乾燥肌や敏感肌になりやすくなったり、ニキビや角栓ができやすくなったりしてしまいます。こういった状態の肌を「ビニール肌」と言います。

角質培養は、古い角質を無理に取り除かず自然に剥がれるのを待つため、ビニール肌の改善に効果があります。古い角質の下で新しい角質が十分に培養されるため、

・ニキビや肌荒れになりにくい健康的な肌質に変わる
・ノーメイクでも美しい肌が手に入る
・シミの軽減
・美白効果
・日常的な肌ケアが楽になる

といったメリットを得ることができます。

 

角質培養のデメリット

肌本来の健康的な美しさを得られる角質培養ですが、メリットばかりではありません。
特に、今まで徹底した肌ケアを行っていた人ほど、肌がケアされることが前提の状態になってしまっているため、はじめは様々な変化が現れます。

行ってきた人にとっては長き道となるため、次のようなデメリットが現れます。

効果が現れるまでに時間がかかる

角質培養では古い角質層の下で新しい角質が育てなければならないため、効果が現れるまでに時間がかかります。

最初は化粧ノリが悪くなったり、肌が荒れることがある

古い角質が溜まるため肌がゴワゴワしたり、今まで肌ケア用品で隠してきたトラブルが現れて肌が荒れてしまうことがあります。

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最初はニキビや角栓ができることがある

念入りな洗顔などで皮脂を取り去られた肌は、それを補うためにより多くの皮脂を出すようになります。

角質培養をはじめてすぐは、まだ皮脂の分泌が多く、毛穴に汚れや老廃物が溜まりやすくなるのでニキビや角栓ができやすくなります。

ここで嫌になって力を入れて洗顔してしまうと、角質培養の意味が無くなってしまいますのでグッと我慢しましょう。

日常的に濃いメイクをしなければならない人には不向き

角質培養ではクレンジングでの刺激を避けるため、ノーメイクか薄化粧が鉄則です。仕事柄濃いメイクをしなければならない人には不向きと言えるでしょう。

ケミカルな化粧品を使用していた人は化粧品を揃え直さなければならない

合成界面活性剤の含まれた化粧品は一切使用しません。低刺激で無添加な化粧品を最低限使用することになりますので、人によっては化粧品を全て買い直す必要が出てきます。

皮脂が残ることで脂漏性皮膚炎を招く恐れがある

角質培養で肌に皮脂が多く残ってしまったことで、脂漏性皮膚炎を起こしてしまう人がいます。

脂漏性皮膚炎の症状として、脂っぽいフケや赤みなどが見られます。このような症状が現れた場合は角質培養は中止して、皮膚科など専門医を受診してください。

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角質培養を避けるべき人

角質培養によるデメリットに加え、次のような人は角質培養は避けた方が良いでしょう。

オイリー肌の人

皮脂の分泌量の多いオイリー肌の人は、角質培養を行うことで肌トラブルが増えてしまう恐れがあります。まず肌質の改善を行ってから角質培養に取り組みましょう。

ニキビ症の人

ニキビは皮脂の分泌が増えている証拠です。

角質培養を行うことで症状が悪化してしまう恐れがあるため、まずニキビの治療を行ってから角質培養をはじめましょう。

アトピー肌の人

肌で炎症が起こっている場合、角質培養をすることで症状が悪化してしまう場合があります。炎症が落ち着いてから角質培養をはじめてください。

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角質培養のやり方と注意点

角質培養の基本は「正しく放置すること」です。

古い角質の下にある角質細胞を成熟するまで育てるため、ケアは最低限にとどめてできるだけ刺激を与えないことが大切です。

具体的に、どのようにすればよいのかをご紹介します。

肌をこすらない

洗顔やメイクのときにも、肌をこすらないのが大原則です。肌をこすると、角質培養のために必要不可欠な肌表面の古い角質が落ちてしまいます。

理想は石けんも使用しないぬるま湯洗顔です。

汚れが気になる場合は、合成界面活性剤が含まれている洗顔フォームなどは使用せず、刺激の少ない無添加の石けんをしっかり泡立て、泡を転がして洗顔するようにしましょう。

毎日朝晩石けんで洗顔を行うのではなく、様子を見ながら汚れを落とすためのサポートとして時々石けんを使用するようにしましょう。

また、洗顔後に顔を拭く時も、タオルをあてて水分を吸い取るようにしましょう。

メイクはしないか水や石けんで落ちる程度にする

メイクとは切っても切り離せないクレンジングは、肌にもっとも負担のかかるスキンケアです。そのため、クレンジングを行わないようにするために、メイクはしないのが理想です。

仕事などの関係でどうしてもメイクをしなければならない場合は、水や石けんで落ちるタイプの化粧品で、目元などにポイントを置いた薄めのメイクをするようにしましょう。

クレンジングの際も、オイルクレンジングは使用せず、無添加石けんやぬるま湯で優しくメイクを落としましょう。

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スキンケア用品は基本的に使用しない

角質培養を行っている間は、パックや角栓ケアなど肌をこする、ががす、けずる、溶かす、といったケアは一切行いません。

スキンケア用品も、無添加で低刺激のものをほんの少しだけ使用するようにしましょう。

保湿をしっかりと行う

「なにもしない」が基本の角質培養ですが、保湿ケアだけはしっかりと行います。

保湿ケアには、保湿能力の高い化粧水や乳液を選んでください。角質層で水分を保持する効果のあるセラミドが含まれているものがおすすめです。

ケアを行うときにこすったりマッサージをしてしまわないように注意しましょう。

紫外線対策をしっかりと行う

角質培養に紫外線対策は欠かせません。

ただし、日焼け止めの厚塗りは肌への刺激が強いのですべきではありませんので、基本的には帽子や日傘などで紫外線を防ぎます

生活習慣を整える

正しい生活習慣は、美容と健康とは切っても切れない関係です。

野菜中心の栄養バランスの良い食生活適度な運動十分な睡眠を心掛けましょう。

生活習慣が整うと肌の調子も自然に良くなり、角質培養の効果も早く現れます。

肌を乾燥や刺激から守ってくれている古い角質層を無理に除去せず、新しい角質層をじっくりと育てる「角質培養」。

「何もしない」「角質を培養する」なんていうと不潔に聞こえるかもしれませんが、できるだけ薄いメイクと優しい洗顔で刺激を防ぎ、しっかりと保湿と紫外線対策を行う角質培養は、決して不潔なものではありません。

肌本来の健康的な美しさを取り戻し、トラブル知らずの美肌を手に入れましょう。

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