ほうれい線は年齢とは関係なくできてしまいます。若いからとケアを怠っていると、20代でもほうれい線ができてしまう可能性は十分にあるのです。
そこで今回は、若い人のほうれい線の意外な原因についてご紹介していくとともに、遺伝との関係やほうれい線の対策方法についてもご紹介していきたいと思います。
若い人のほうれい線の意外な原因
通常、ほうれい線ができる年齢は、30代に入ってからといわれていますが、20代のうちからほうれい線ができてしまった場合、これらの原因が考えられます。
1.乾燥
乾燥肌や敏感肌の方が増えていますが、肌の乾燥はほうれい線を引き起こす最大の原因ともいえるのです。それは、乾燥することによって、肌にシワがつきやすくなってしまうからです。
中には、脂性肌だと思い込んでしまい、乾燥対策を行っていない方もおり、インナードライ肌を悪化させてしまっている可能性もあるのです。肌内部が乾燥しているインナードライ肌を改善せずに表面の脂だけ取り除くケアを続けてしまうと、ほうれい線をまねく乾燥を悪化させることになってしまうのです。
2.ダイエット
女性にとってダイエットは永遠の課題であり、美しいスタイルを作るためには大切な努力ではあります。しかし、過度な食事制限を行い、栄養を補給しない状態で痩せると、もちろん肌も栄養不足になり、肌はかさつき始めます。
ダイエットの一番怖いところは、リバウンドと減量を繰り返すことによる肌の栄養不足だけでなく、肌がたるんでしまうことにあるのです。肌のたるみが引き起こされると、頬の皮ふを支えることができず、小鼻の脇あたりにほうれい線ができやすくなってしまうのです。
40代・50代の原因との違い
もちろん、40代・50代の方にも、乾燥や過度な食事制限によるダイエットなどは、ほうれい線をまねく原因にもなります。しかし、40代を過ぎると、20代とは違い、コラーゲンが減少し始めてしまうのです。
コラーゲンは、肌の弾力やハリを保つために必要な成分です。そんなコラーゲンが減少してしまうと、肌はたるみ始め、ほうれい線がより目立つようになってきてしまうのです。年齢とともに、表情筋の筋力低下もみられるため、顔の皮ふがより下へ下へと、下がってきてしまうようになるのです。
また、ほうれい線の位置にも違いがあります。30代では小鼻の脇あたりにできるほうれい線ですが、40代を越えると、口元の両側にほうれい線があらわれるようになるのです。
ほうれい線には遺伝も関係
ほうれい線は、遺伝による骨格との関係も、できやすいかできにくいかを左右しています。
頬骨の高さ
頬骨が少し張っている方や、頬骨の位置が高い方は、ほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。これは、頬骨の下側が、骨格によってたるみがちになってしまうことが原因だと考えられます。
顔の形
顔の形は、たまご型やベース型、面長や丸顔などさまざまなタイプがありますよね。その中でもほうれい線ができやすいのは丸顔タイプの方なのです。
丸顔の方はふっくらした頬が可愛らしく女性らしい形なのですが、頬に脂肪がつきやすいため、年齢とともにその脂肪を支え切れなくなってしまうのです。
このように、骨格や顔の形など、遺伝が関係している場合もありますが、必ずしもこのタイプの人にほうれい線ができるというわけではありません。年齢を重ねる前に、きちんとしたケアをしていくことで、ほうれい線を予防することはできるのです。
ほうれい線を消して若さを取り戻す
それではほうれい線を消して若さを取り戻す方法についてご紹介していきたいと思います。
トレーニングを取り入れることも大切ですが、今回は私たちの体が持っている機能を利用して、肌にコラーゲンを作り出させることができるHSP法をご紹介します。
温冷ストレスでコラーゲンを増やす方法
1.まず、冷たい水で顔を洗います。
2.次に、42度のお湯につけたタオルを絞り、2分間顔の上にのせましょう。
3.最後に、もう一度冷たい水で顔を洗いましょう。
手順はこれだけで、用意するものもタオルだけというとても簡単な方法ですが、この温冷ストレスを肌に与えることで、コラーゲンを増やしてくれるのです。
このHSP法は、入浴方法にも用いられており、肌のダメージを防ぐだけでなく、弾力やハリの源となる、コラーゲンの増加が期待できるのです。42度という少し熱いお湯にはなりますが、冷たい・温かいを交互に繰り返すことで、その効果を得ることが出来るのです。
一時的に肌の温度を上げ、体の中の活動を活発にさせることができるのが42度となっているため、ぜひ試してみて下さいね。
ほうれい線の改善には、普段から口角を上げる意識も必要です。仕事中も少し口元に力を入れ、表情筋の衰えを予防していきましょう。毎日続ければ必ず効果があらわれます。いつまでも若々しい口元を保って下さいね。