ニキビをみつけるとすぐに芯を絞り出すように出してしまう人がいます。
ニキビができたのをみつけて放置していると赤く腫れあがったり、大きくなってしまうからと、見つけるとすぐに芯をとれば大丈夫と思われている方が多いようです。
ですが、ニキビの芯を無理やりとるのはよくありません。
そもそもニキビの芯とはどういうものなのか、正しい芯の取り方や、芯を取ってはいけないニキビとはどういうものなのか、ニキビの種類やお肌のケア方法などをご説明します。
ニキビの芯とは
ニキビの芯とは、毛穴に皮脂が詰まってしまい、その皮脂が酸化して硬くなることで角質になったものです。
ニキビの芯ができたということは、その部分の汚れや皮脂や老廃物などは、うまく排出されない状態になってしまっているということです。
ニキビの芯ができているということは、その周辺にニキビの菌であるアクネ菌がすみついてしまい、ニキビの症状が悪化していくというサインなのです。
ですが、これはニキビの初期段階であるということなので、早めに正しいケアをすることで、症状の悪化を防ぎ、ニキビ跡になってしまうリスクを軽減することも可能だと言うことです。
ニキビ芯の正しい取り方
ニキビ芯を見つけたら、自分の爪で引っ掛けて芯を出したり、膨らみをつまんで取りだそうとする方が多いようですが、そのやり方はニキビ跡の原因にもなります。
ニキビ芯を取りだすには、面皰圧子(めんぽあっし)という器具を使って取りだします。ネットなどでも販売されていますが、価格は300円程度です。
面皰圧子を使ってのニキビ芯の取りだし方はとても簡単です。
お風呂に入って洗顔をして、お肌を清潔で柔らかい状態にします。面皰圧子もきれいに一度洗っておいてください。
柔らかくなった清潔なお肌に面皰圧子を軽くあてて芯を出して、再度優しく洗顔をします。お風呂を出た後は、患部に絆創膏を貼っておきましょう。
病院などでもニキビ芯をとってくれますが、その際はレーザー治療になり、それなりのコストがかかってしまいます。
芯を取ってはいけないニキビ
ニキビの中でも、赤ニキビの芯を取ろうと潰すことがありますが、潰してもニキビ芯とは違って、脂のような白っぽいドロっとしたものが出てきます。この中には、真皮という皮膚の部分も含まれているので、皮膚に傷をつけてしまうことになり、ニキビ跡とし残ってしまいます。
赤ニキビは、白ニキビが進行した結果、毛穴の中で炎症が進行している状態です。無理やり潰して皮膚を傷つけてしまうと、そこからまたバイ菌が入り症状も悪化してしまうケースもあります。
赤ニキビをみつけても、自分で潰さないようにしましょう。
ニキビの種類
ニキビには症状の進行度合いによって5段階に分類することができます。低いものから順番に紹介していきます。
1.白ニキビ
一番最初の初期段階で、顔を触った時に出来ていることに気づくくらいの物です。皮脂や角質が詰まっている状態で、この初期段階でケアすることで、早く治癒することができます。
2.黒ニキビ
白ニキビから一歩進行した物で、白ニキビが空気に触れて参加することで、その色が黒くなった物の事をさします。
コメドが乾燥した状態で毛穴をふさいでいるので、芯を押し出して取るのは難しい状態ですが、比較的直しやすい段階です。この段階以上に悪化するのを防ぐには、薬を塗布したりピーリングという方法を用います。
3.赤ニキビ
この段階になると、炎症もかなり進行し痛みも伴います。
先にもご説明しましたが、赤ニキビを潰すのは絶対にいけません。炎症を抑える薬などで赤みがひくのを待つようにしてください。
4.黄ニキビ
赤ニキビよりも痛みも強く、ニキビの中に膿がある状態のものです。
自分で膿を押し出してしまうと、ニキビ跡として残る可能性が非常に高い段階です。赤ニキビと同様で、炎症を抑える薬を塗布するようにします。
5.紫ニキビ
結節性ニキビと呼ばれていて、膿に血が混ざり溜まってしまった状態です。
この段階になると、ニキビ跡が残りやすい状態といえます。自分ではケアできませんので、必ず皮膚科を受診するようにしてください。
芯を取ったあとの穴について
ニキビ芯をとると穴があきます。ニキビ芯を取った後にきちんとお肌を消毒したり、清潔に保っておけば、お肌には自己回復力があるので、時間の経過とともに自然に塞がってきます。
ニキビ芯を取った後にお手入れしなければ、穴が開いた状態のままになってしまい、ニキビ跡として残ってしまう傾向にあります。
ニキビ芯の取り扱いには注意しましょう
ニキビ芯は段階ごとに種類が違い、そのケア方法も違います。
「ニキビ芯を出してしまえばニキビは治る」
という考えが全てのニキビに通用するのではありません。
ニキビ芯を取りだしていいのは、白ニキビの段階だけで、取りだす際にも注意が必要です。
ニキビ芯の取り扱いを間違えると、ニキビ跡として残ってしまいますので、自分でケアしていいのか分からない場合は、皮膚科などを受診するようにしましょう。