小顔マッサージに「かっさ」を使うと効果がアップするというのは、女性誌で紹介されたり、テレビ番組でも取り上げられたりしています。話題になっているとはいえ、日本ではまだまだ知らない人も多い「かっさ」の効果や小顔マッサージの方法などご紹介します。
かっさとは?
かっさというのはもともとは日本にあったものではありません。中国では2500年も前から使われていた療法器具です。中国には現在まで伝統的に守られている東洋医学をはじめとする民間療法が沢山あります。
中国から伝わってきた民間療法が日本にも古くから根付いていることも多々ありますが、かっさは東洋医学で考えると老廃物をカラダの外に排出する助けをするデトックスのために使われていました。
かっさはもともと天然の石や水牛の角などをマッサージに使いやすい形状に加工して作られてきました。現在はセラミック製、陶磁器などをヘラ状にして作られたものが多くなっています。
かっさを使って肌に圧力をかけてマッサージをすると東洋医学では健康の基本となる気と血と水の経路が滞るのを防ぎ、巡りを改善し流れをスムーズにします。
かっさマッサージに必要なもの
かっさを使ってマッサージできるところは、顔や腕、足など全身に使えます。一つで全身に使うこともできますし、使用するポイントに応じて使いやすい形状のかっさを使い分けても良いです。
かっさマッサージを始めるにあたって必要なものを準備しましょう。
1.専用のかっさ、または陶器製のレンゲやスプーンなど
2.オイル、クリーム、乳液など滑りをスムーズにする潤滑剤
3.仕上げに使用するためのフェイスタオル
準備するものはたったこれだけです。「かっさなんてどこに売っているのか知らない」という方は陶器の小さな小皿などでも代用できます。
通販サイトで「かっさ」で検索すれば500円くらいから天然石やセラミック製のかっさが販売されていますので、本格的にマッサージを続けてみたいなら購入してみても良いでしょう。コンパクトなものですし、ポーチの中に入れて持ち歩くこともできます。
外出先で首のリンパマッサージをしたり、足のむくみ解消にも使えるので一つあると便利なものです。
かっさを使った小顔効果のあるマッサージ
かっさを使った顔マッサージで小顔を目指してみましょう。
リンパの流れを改善しよう
1.クリームや乳液を顔全体に塗ります。
2.こめかみからあごにかけて上から下に5回。
3.あごの下から耳の下にかけて上向きに5回。
4.鎖骨の上にあるくぼみを内側から肩に向かって5回。
少し痛いくらいの力を加えて老廃物をしっかり流すように意識して行いましょう。左右同じ回数行い、力の加減も差が出ないようにしてください。
顔のコリをほぐして血流促進
顔は意外と使っていない筋肉が多く、血流が悪くなっている箇所があります。血の流れ、リンパの流れが悪くなると顔がむくみやすくなり、脂肪も蓄積しやすいので顔のコリをほぐしておくのは小顔になるためには大切です。
1.かっさの細い部分を使います。
2.眉間から髪の生え際に向かってクルクルと円を描く。
3.眉の上から生え際に同じようにらせんを描きながらおでこ全体をマッサージ。
4.小鼻の横からこめかみに向かってクルクルと円を描く。
5.口角から耳までクルクルと円を描く。
6.あごの中心から耳の下に向かってクルクルと円を描く。
7.耳の下から首をなぞり鎖骨に向かって老廃物を流す。
8.左右同じように行います。
老廃物を押し流す
顔に溜まる老廃物はむくみだけじゃなく、肌のくすみの原因にもなります。しっかり老廃物を排出しましょう。ポイントはかっさを動かす時に一方向にしか圧力をかけないようにすることです。
往復する時に同じように圧力を開けると老廃物を押し流せなくなるので一方向に向かってマッサージするようにしましょう。
1.おでこの中心から耳まで流す。
2.小鼻の横から耳まで流す。
3.口角から耳まで流す。
4.あごの中心から耳まで流す。
5.耳のところに集めた老廃物を首を通って鎖骨まで押し流す。
6.左右同じように行う。
かっさマッサージの仕上げのホットパック
かっさを使って顔のマッサージをすると、血流が改善されるので顔が温かく感じます。ここでクールダウンさせてしまうのはもったいないので、マッサージの潤滑に使ったクリームやオイルをふき取るのも兼ねてホットタオルを使った蒸しパックをしましょう。
フェイスタオルを濡らしてビニール袋に入れてレンジで30秒から1分くらい温めて、顔に乗せて温めます。最後にクリームをふき取ってから化粧水や乳液でいつものようにお手入れをしてください。
かっさ使用時の注意点
かっさを使ってマッサージをするのにはいくつかの注意点があります。まずは皮膚疾患のある人や妊娠中の女性、他にも循環器系や内分泌系の持病のある方は自己判断で皮膚に圧力をかけるマッサージはしない方が良いです。
それ以外にも注意しておきたいことがあるので確認してからはじめてください。
1.食後30分以内には行わないこと。
2.リンパ節のあるところに強く圧力をかけないこと。
3.皮膚が薄いところには強くしないこと。
4.マッサージ後に身体を冷やさないようにすること。
5.マッサージ後に脂質の多い食事は控えること。
かっさマッサージをする時、前後の注意点でした。
まとめ
かっさを使ったマッサージはエステやリラクゼーションサロンでも行われるようになっています。自分でもやってみたいと思われた方は参考にしてください。