多くの女性を悩ませるほうれい線。女性だけでなく、年齢を重ねるごとに男性にも出現します。見た目年齢が老けてしまい、鏡を見るのが億劫になってしまいます。
ほうれい線にお悩みの人に朗報です。ほうれい線は予防したり、できた後に薄くすることが可能なんです。日頃使っていない表情筋を使い、肌の代謝を上げることで、ほうれい線の目立たないハリのある肌へ近づけます。
ほうれい線の解消には、顔の筋肉を使うマッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。
マッサージ前の準備
ほうれい線を解消&予防するマッサージを行う際には、顔周りのリンパの流れを良くすると効果が出やすくなります。マッサージに移る前に首や肩のこりを取り、老廃物が流れるよう準備を行いましょう。
1.両手を首の後ろに置き、両側から首筋をゆっくりと撫でる
2.耳の下から鎖骨に向かって、両手を下に撫で下ろす
3.鎖骨の中心から外側に向かって、親指以外の指で流す
4.脇の下を軽く揉みほぐす
以上の工程をそれぞれ5回程度繰り返します。初めの首をほぐす動作は、こりがひどければ10回程度行います。これで首や肩のリンパの流れが向上し、顔のマッサージの効力が増しますよ。
首のリンパを流すだけでも、首や肩のこりが解消しスッキリします。家事の合間やお仕事の休憩中など、気がついた時に流す癖をつけると良いですね。
ツボ押しマッサージのやり方
ほうれい線の改善には、顔のたるみや血のめぐりを良くするツボ押しマッサージが効果的です。
ツボ押しマッサージのポイントは、指の腹を使って3-5秒間”ゆっくりと”ツボを押すこと。息を吐きながら押すと自然に刺激できます。ツボは痛くない程度に数回押しましょう。
顔のたるみに効くツボ
顔のたるみやむくみに影響するツボが「下関」というツボ。口を大きく開けた時に骨が隆起する部分です。下関を上に持ち上げるように押すと血行が良くなり、顔のむくみが改善しリフトアップにつながります。
口角を上げるツボ
口角の隣にある「地倉」というツボは、口角を上げる効果があります。口角が上がると印象が良いだけでなく、下がってくるほうれい線を食い止めることができます。
いつも笑顔で素敵な表情になれますよ。
ほうれい線解消のツボ
黒目から下に伸ばした線、小鼻から水平に伸ばした線が垂直に交わるところに、「巨りょう」というほうれい線に効果的なツボがあります。
頬の筋肉を刺激して、表情のゆがみを解消してくれます。
リンパマッサージのやり方
血液やリンパの流れが悪くなると、血行不良やむくみを引き起こします。長時間のデスクワークで肩こりがひどくなることも多いもの。肩や首のこりが原因で顔がむくんでしまうことがあります。
顔がむくむとたるみが生じ、ほうれい線が目立ちやすくなってしまうのです。リンパマッサージでリンパを流してあげましょう。
1.顔全体
人差し指から薬指までの3本の指で額をぐっと押します。その後、両手を左右に広げながら押していきます。顔全体のむくみが解消します。
2.口周り
ほうれい線のある口周りもマッサージしましょう。中指と薬指を使い、アゴの先・口角・鼻の下を押しながら3往復します。
3.頬
頬のたるみはほうれい線につながります。頬のリフトアップを意識しながらマッサージしてみましょう。
・目の下→こめかみ→アゴをゆっくりと移動
・アゴから目に向かって頬のお肉を持ち上げる
・小鼻から顔の外側に向かって頬を吊り上げる
顔を直接こするので、入浴後の基礎化粧品を使用する時間や、マッサージオイルを手に塗ってから行いましょう。
側頭部と口元のマッサージのやり方
ほうれい線の原因の一つに、頭皮や頭部の筋肉が凝り固まっていることが挙げられます。特に側頭部が固まっていると、頭皮に連動して顔の皮膚を引き上げることが難しくなります。
側頭部を動かして、口角が上がるか試してみましょう。あまり動かなければ、側頭部が固まっている可能性があります。
1.人差し指から薬指の指3本を使い、耳の上で円を描くように押しながら動かします
2.3本の指で耳の後ろをぐっと押し込み、円を描くように動かします
3.前髪の付け根から髪の生え際に沿って、ゆっくりと3本の指で押しながらこめかみまで下ろします
側頭部がほぐれたら、連動する口元をほぐします。上唇と鼻の間、左右の口角の下を押し込みます。こっていれば痛むことも。
その後、3本の指で
・上唇と鼻の間
・下唇とアゴの間
左右に動かしながら固まっている部分をほぐします。
これで側頭部から口までの皮膚がスムーズに動くようになり、口角も上げやすくなります。特に側頭部のマッサージは、慣れてくると「気持ちが良いポイント」が分かるようになります。毎日行い、こりやすい部分を探してみましょう。
側頭部と口元のマッサージはできればセットで行います。回数は1回でも良いです。